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5S活動:清掃・清潔・躾とは~その進め方とツール・事例

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5S活動の記事

整理・整頓を推進し維持するための清掃・清潔・躾のポイント

清掃は、身の回りのものや職場を、きれいにそうじをして、いつでも使えるようにすることです。
清潔は、整理・整頓・清掃を維持し、誰が見てもきれいで、わかりやすい状態に保ち、きれいな状態を、保とうという気持ちにさせることです。
しつけは、職場のルールや規律を守り、習慣化させることです。
清掃・清潔・躾によって整理・整頓改善を推進し維持し効果を出し続けるための進め方と事例についてツールを交えて説明します。

<目次>
 ・清掃で整理・整頓を推進
 ・清潔で整理・整頓・清掃を維持
 ・しつけで良い行動を習慣化
 ・改善を推進する体制をつくろう

清掃で整理・整頓を推進

清掃のポイント

清掃の狙いは、清掃することで、整理・整頓を習慣化させ、必要なときに、すぐ作業できる状態を維持することです。
作業が終わったら、そのまま掃除します。一つずつ、片づけて、次の作業を始めるようにします。
作業を優先して、清掃を後回しにすると、職場はどんどん、散らかっていきます。
清掃をすることで、正常な状態を維持して、異常に気づきやすい職場にします。
清掃は、正常な状態に、リセットすることです。いつも同じ、正常な状態を見慣れると、異常に、すぐ気がつくようになります。
自ら、清掃をすることで、整理、整頓された職場やモノに愛着を持たせ、整理、整頓を続ける気持ちを、醸成します。

片付けを後回しにすると

片付けを後回しにしたイメージ

作業を優先して、片付けを後回しにすると、職場が、どうなるか見てみましょう。
まず、材料置き場から、材料を持ってきます。
材料を加工機に投入して、製品を加工します。
完成したモノを、箱に詰めます。
生産が終わっても、材料は片付けていません。
そのまま、次の製品の加工のために、設備の設定変更を行います。
工具置き場から、工具台車を持ってきて、ドライバーを使います。
工具も、台車も片付けていません。
次の製品を加工するために、材料置き場から、次の材料を持ってきます。
置き場がないので、前の材料の上に積み上げてしまいます。
作業を優先すると、このように、作業している周りには、今の作業に不要なモノが、ドンドン、増えていきます。

作業して掃除する習慣

作業して清掃する習慣のイメージ

作業を優先して、後で、まとめて、片付けや掃除をするという悪い習慣を、直さなければなりません。
作業をしたら、そのまま、片付けて、掃除してから次の作業を始めるという、習慣をつけましょう。
作業の都度、片付けるようにすると、どうなるのか見てみましょう。
材料置き場から、材料を持ってきて、加工します。
使い終わったら、材料置き場に戻します。
メンテナンスする時も、工具台車や、ドライバーは、使い終わったら元に戻します。
その都度、片付けると、次の製品の材料を持ってきた時、作業する周りには、不要なモノはありません。
作業をしたら、一つずつ片付ける習慣によって、常に、整理、整頓が維持された状態で、作業ができます。

清掃をきっちりして異常を浮かび上がらせる

清掃をきっちりして異常を浮かび上がらせるイメージ

常に清掃が行き届き、整理、整頓された職場に、いつも何もない所に、何かがあると、誰もがおかしいと思います。
毎日、整理、整頓された、正常な状態を見ている人は、この異常に気づくようになります。
清掃は、正常な状態に、リセットすることです。
いつも同じ正常な状態を目に焼き付けて、いつもと違う異常に、すぐ気がつくようにすることです。
清掃は、職場の中に起きている、様々な異常を浮かび上がらせます。

掃除当番でみんなで清掃

掃除当番費用の事例

作業の都度、片付ける習慣をつけることで、職場は、整理整頓された状態が維持されるようになります。
それでも、徐々に汚れていきます。ホコリや油などの汚れもつきます。
汚れた状態を放置すると、人は、綺麗にしようとする気持ちが薄れてしまいます。
定期的に掃除をして、この汚れをきっちりと取り除きます。
例えば、作業を終える5分前は、掃除時間と定めて、掃除をするようにしましょう。
会議室や通路など、共用スペースは、使う人の無責任な気持ちから、汚くなりがちです。
共用スペースは、掃除当番を決めて、綺麗にするとともに、汚さない心を、醸成しましょう。

清潔で整理・整頓・清掃を維持

清潔のポイント

清潔の狙いは、汚したくない気持ちを、醸成し、5Sを、維持させようとする、心を育てることです。
床や機材、設備の色などは、明るい色にして、汚れが、目立つようにします。
汚れが目立つから、日々の作業でも、汚さない作業を心がけるようになります。
表示方法などを統一して、規律遵守、一体感が感じられるようにします。
縦横や大きさ、色などが統一されていると、みんなが、ルールを守っていることを実感します。
正しい状態が、誰でも、ひと目でわかるようにします。
正しい状態にあることを色や形状でわかるようにして、不良品や異常などを明確に識別できるようにします。

異常が目立つようにする

異常を目立つようにするイメージ

この職場は、床や機材の色が、汚れの目立たない色になっています。汚れていても、余り、気になりません。
材料も、一応、表示された場所の近くにありますが、乱雑に置かれていて、整理、整頓が、できている印象がありません。
このような職場では、汚さないようにする気持ち、モノは正しく置こうとする行動が、弱いものとなります。
そこで、床や機材の色を、汚れの目立つ、クリーム色にしました。
材料置き場には、パレットを置き、材料を整然と置く範囲を明確にしました。
これにより、汚れや、整頓されていない材料が、目立つようになります。
汚さないようにしよう、モノは正しく置こう、という気持ちと行動が醸成されて、
職場は綺麗になり、ぴりっとした、気持ちの良い緊張感が生まれます。
異常が、ひと目で、わかるようになり、正しく直そうという気持ちを引き出します。

色彩管理

色彩管理の事例

状態を色によって、識別することも清潔改善の一つです。
圧力計の示す値が、正しい圧力になっているか、メーターに色表示して、ひと目でわかるようにします。
製品や材料の識別は、保留品や不良品を、黄色や赤色などの目立つ色にして、識別して、良品と混ざらないようにします。
不良品を入れる箱は、赤色にして、職場内でも、目立つようにして、識別と隔離をきっちりとします。

しつけで良い行動を習慣化

躾のポイント

狙いは、ルールを守る習慣によって、お互いに信頼でき、協力し合う組織風土を、つくりあげることです。
ルールは、文書で、ただ、示すのではなく、仕掛けによって、守る道具や、環境を用意します。
細かなルールをすべて記憶しておくことはできません。作業の中で守るべきルールが何であるか、わかるようにします。
自ら、チェックして、自ら直すことを、習慣化させます。
人に指摘されて直すのではなく、自ら正しい状態にしようとする気持ちを醸成します。
お互いに褒めて、称え合うことで、やる気を導き出して、成長させます。

守らせる仕掛け

守らせる仕掛けの事例

ルールは、文書ではなく、写真や絵などで、正常な状態を、イメージさせます。
例えば、正しい服装の写真や絵を職場の中に掲示して、常日頃から正常な状態を目に焼き付かせます。
それによって、めがねを忘れた、正しくない状態の人を見かけると、違和感を感じるようになり、注意するようになります。
ルールは、道具によって、その場で、正しい状態や位置を示し、ルール通りか、否かが、ひと目でわかるようにします。
例えば、材料置き場の積載高さを、実際の制限高さの所にラインと看板を表示して、ルールを示します。
材料が制限高さを超えて、積み上げられていれば、ひと目でわかります。

自らチェックし称え合う

チェックリストの事例

チェックシートなどを使い、自分たちの5Sの状態を、自らチェックして、自ら直すことを、習慣化させます。
会社全体としての5S改善レベルを把握するときは、統一されたチェックシートを使いますが、
職場で自らチェックする時は、職場オリジナルのチェックシートを使うことも有効です。
自らチェックシートをつくる作業そのものが、自分たちの職場の、めざす姿を自ら考えることになります。
5Sの取り組みや改善状況を、互いに評価して、褒め合い、また、励まし合って、高め合っていくようにします。
コンクールなどを開催して、競い合ったり、称え合ったりするのも良い方法です。

改善を推進する体制をつくろう

改善体制の事例

最後に5S改善を定着浸透させることについてお話しします。
定着・浸透させるためには、まず、5S改善を推進する体制をつくりましょう。
最初に、どこかの職場で5S改善が始まります。職場を良くする改善は、誰かが始めなければ、何も始まりません。
このセミナーを受けている、あなたが、最初に行動したはずです。
これを職場全体に広げていきましょう。
そして、それが、他の職場の改善を誘発して、輪が広がっていきます。
5S改善は、自分たちの職場を綺麗にする活動です。
上から言われて、渋々、始めるのではなく、自分たちで始めてほしいものです。
職場で少しずつ5S改善が始まってきたら、会社全体で、5S改善を進めるための、委員会を設置すると活動は広がります。
改善を支援し、推進をする、事務局があると、さらに良いです。
職場の改善を推進している、リーダーの集まりのリーダー会を設置すると、改善活動は、さらに、活性化します。
職場での改善は、1週間サイクルで進めます。一週間サイクルで、改善を一つずつ実施していきましょう。
3ヶ月間、準備して、一気にやるという改善は、大きく失敗するリスクが高いです。
やってみて、いろいろと失敗をして、工夫して、自分たちに合った、5S改善を進めてください。

改善を推進する仕掛けをつくろう

5S改善掲示板の事例

改善の輪が広がってきたら、改善を活性化させて、推進するための仕掛けも用意します。
それぞれの職場の改善活動を、掲示板で見えるようにします。
それぞれの職場で行っている、5Sの知恵と工夫を共有します。
見せ合うことで、お互いに切磋琢磨して、高め合っていきます。
改善前後を対比して、改善の知恵と工夫をわかりやすくしましょう。

前の記事⇒5S活動:整理・整頓とは~その進め方とツール・事例
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